台湾の水道水は人やペットが飲めますか?

台湾の水道水は人やペットが飲めますか?

結論から先に
飲めません。歯磨きやうがいをすることに水道水をそのまま使うことは問題なし。

日本と台湾を行ったり来たりで、台湾にも長期滞在している私が生活に関わる台湾の水道水のことについてまとめました。人だけではなく、犬や猫などのペットをこちらに連れてくる予定がある方は是非参考にして下さい。

【2018年】台湾の下水道普及率は日本と比べ物にならないくらい低かった

【2018年】台湾の水道事情
台湾の中でも台北の中心地などは、「ここは東京か」と思うくらい道路や街全体がキレイで、目に見えるインフラも整っているという印象です。

しかし、普通に歩いていても目には見えない地下に埋まっている水道管の整備は、なかなか進んでいないようです。

78.3%という日本の下水道普及率と比較し、台湾の下水道普及率は、10%前後と極めて低いのが現状です。数少ない下水道施設は、首都台北に集中しているため、地方都市にはないに等しい状態になっています。

そのため、2018.08現在の台湾で、水道水はそのまま飲めず、飲用するには5分以上の煮沸が必要とされています。

台湾では、下水道の敷設普及率を1%上げるためには50億元(約180億円)が必要といわれています。

普及率が低い理由は、下水道が地下に敷設されて人目につかないため、中央から補助金が出ても、県・市長が積極的にやりたがらないことが原因のようです。(なんとなくよく分かる大人の事情)

人が台湾の水道水を直接飲めない2つの理由

人が台湾の水道水を直接飲めない2つの理由
理由は2つあります。

1点目は、「破損した水道管の修復作業が常に完了していない状態で不衛生」という点です。

台湾は地震が多く、起伏の激しい地形をしています。

たとえば、1999年の921地震では、台湾中部の多くの水道管が破損しました。

修復作業も行われましたが、未だに漏水している水道管も多く、それが水道水の不衛生につながっています。

また、台湾北部の町・基隆は坂が多く、水圧を利用して坂の上に水道水を送っています。

この水圧により水道管の破損が進んでおり、これが水道水の不衛生につながっていることを指摘している専門家もいます。

2点目は、「住宅に取り付けられている貯水タンクが不衛生」という点です。

住宅に取り付けられている貯水タンクが不衛生

台湾の家には、このような貯水タンクがあり、水道の蛇口をひねって出てくる水は、この貯水タンクにある水になります。

日本も昔はよく見かけましたよねぇ〜。

近くに水源がない場合は、この貯水タンクを設けることで水不足問題は改善されるという便利な代物です。

台湾の水道水は、実は「飲んでも大丈夫なレベル」らしいです。

実際にこちらのそういう検査をする環保署が発表する情報によると、飲用レベルのテストにほぼ100%合格しています。

では、何故、飲めないのか??

と思いますよね。

私も実際そう思いました。

で、よくよく調べてみると、貯水タンクが清潔に保たれておらず、貯水タンクに入った水の水質がその後変化してしまうからだそうですorz

多くの住宅は、この貯水タンクを定期的に掃除しておらず、それにより飲用水が清潔ではない状態になってしまっているんだとか。

環保署の調査によると、52.7%の家庭が貯水タンクを定期的に掃除していないとのことですorz

ということで、台湾の水道水を飲むなら、5分以上の煮沸消毒が必須です。

面倒なので、ウォーターサバー(最近こちらでも増えてきました!)を契約したり、ミネラルウォーター、またはブリタなどを買うのがおすすめです。

犬や猫などのペットは水道水を飲ませても平気?

犬や猫などのペットは水道水を飲ませても平気?
ところで、人が台湾の水道水をそのまま飲めないことは分かったけど、犬や猫などのペットが飲む水は水道水で大丈夫なの?(←私がこちらに来た当初すぐに思ったこと)

結論から先にいうと、現地の人たちは、犬や猫などのペットに与える水は普通に水道水を飲ませています。(人はダメだけど、動物ならOK的な感覚で)

しかし、台湾のペット事情というのは日本ほど発達(?)しておらず、昭和の日本のペット事情のように番犬目的で犬を飼ったり、真っ昼間の日差しが強い時間に特に考えもせずに散歩をさせていたりします。(日中のアスファルトの表面温度は60℃程度)

日本であれば、「なんてかわいそうなことをするんだ!」「もっと動物をことを考えてやれ!」などと思ったりもするのですが、多くの現地の方はそこまで気にしないみたいです。(もちろん、すべての飼い主がそうではありませんが…)

だから、気にせず水道水を飲ませている印象があります。。

加えて、現地の犬や猫は生まれたときからこちらの水道水を飲んでいることがほとんどなので、耐性があるという点も考えられます。(人間もそういうことありますよね)

ですから、「ペットは家族」と強く思う我が家では、日本の水に慣れた猫をこちらに連れてきたわけですから、水道水は飲ませずに、ろ過して不純物を除去した水を飲ませています。

こういう装置は、ほとんどの場合、内部に不純物除去フィルターが入っていますし、台湾のペットショップなどでも普通に売っているので簡単に手に入りますよ♪

、内部に不純物除去フィルターが入っているペット専用ろ過装置

日本から下水道普及率の国へ長期滞在することになった人に必須アイテム

水道水については、ここまで書いたとおりですが、野菜や果物の農薬を洗い落とすためだけではなく、赤ちゃんのおもちゃを除菌したり、あらゆる除菌作業におすすめなのが、オゾンバスターのようなオゾン水生成器です。

もちろん、水道水をそのまま飲むことはダメでも、何かを洗ったりすることには特に問題ありません。

しかし、たとえば、野菜や果物の農薬を落としたり、赤ちゃんが口の中に入れることもあるおもちゃの除菌、人やペットの食器を安全・確実に洗浄したい場合は、キレイな水か除菌力が高く安全な水で洗浄したいものです。

そんなときに、現地の電圧でもそのままコンセントに挿して使用できるオゾン水生成器は台湾移住者または長期滞在者には必須アイテムです。毎日使わなくても、これがあるだけで安心感が違います。

台湾に来られる際には、是非、日本でオゾンバスターを購入して持ってくることをおすすめします。

ちなみに、オゾンバスターの同梱物の中に、電極専用洗浄剤が入っていますが、そのまま機内に持ち込めますのでご安心下さい(*^^*)

オゾンバスターに興味がある方は、是非こちらの口コミ・評判もチェックしてみて下さい。
オゾンバスターの口コミ・評判と特徴まとめ