- 結論から先に
- 第四級アンモニウム塩系の除菌剤のデメリットは「危険性が高い」こと。考えられる健康被害は、「皮膚障害」「殺精子作用」「発がん性」「妊娠率低下」「肝臓障害」「アレルギー」「アトピー性皮膚炎」など。
市販の除菌・消臭スプレーに使われている成分は、第四級アンモニウム塩系の除菌剤です。
以下、詳しくご説明します。
第四級アンモニウム塩系の除菌剤とは
ファ◯リーズにも入っているあれです。
※ファ◯リーズの特定除菌成分「Quat(クウォット)」とは、第四級アンモニウム塩という化学物質の総称です。
第四級アンモニウム塩系の除菌剤とは、いわゆる逆性せっけんの成分です。
普通のせっけん(脂肪酸ナトリウム)は、水に溶けるとイオン化してマイナスの電気を帯びます。
ところが、逆性せっけんは、水に溶けるとプラスの電気を帯びます。つまり、せっけんとは「逆」ということで、逆性せっけんといわれているのです。
一般に細菌は、その表面がマイナスの電気を帯びています。逆性せっけんはプラスなので、細菌の表面に速やかに結合することができます。
そして、細胞膜を破壊したり、細胞膜の酵素の働きを失わせたり、あるいはたんぱく質を変性させるなどして除菌します。
嫌なニオイは、細菌が脂肪やたんぱく質などを分解することによって発生します。
除菌・消臭スプレーを衣類やソファなどに噴射すると、第四級アンモニウム塩系除菌剤が細菌を減らす、あるいは殺すため、嫌なニオイもしなくなるというわけです。
第四級アンモニウム塩とあらゆる健康被害
細胞膜を破壊したり、細胞膜の酵素の働きを失わせたり、あるいはたんぱく質を変性させるなどして除菌するわけですので(量や使用頻度にもよりますが)一般的には次のような健康被害が想定されます。
- 皮膚障害
- 殺精子作用
- 発がん性
- 妊娠率低下
- 肝臓障害
- アレルギー
- アトピー性皮膚炎
私は、自らの経験からオゾン水が大変素晴らしいものであると確信していますが、それでも、「盲信」しているわけではありません。
たとえば、オゾン水を定期的に飲用することによって、ピロリ菌を除菌できると主張している人たち(医師含める)がいますが、私が調べたかぎりでは、納得いく合理的な理由が見当たりません。
ですから、私は(現段階では)「オゾン水を飲用することによってピロリ菌を除菌することは難しいであろう」と考えている派です。
何故私がこの話しを今ここでお伝えするのかというと、たとえば、ファ◯リーズなどの除菌スプレーが危険であるという記事はネットでたくさん見かけます。
そういう記事の中には、内容が濃いもの、薄いもの、さまざまですが、そういう情報を表面的に知り、「除菌スプレーは危険だよ」と主張しているわけではなく、できるかぎり先入観なく、しっかりと自分なりに調べていますよ、ということをお伝えしたかったからです。
「殺精子作用」についてですが、これはラットで証明されていることは有名な事実ですし、ファ◯リーズ愛好家(1日にボトル半分程度使用)の有名人の方が、そのラットと同じ状態になったことも有名な話です。
また、一般家庭で飼っている犬や猫の肝臓疾患を引き起こしている大きな原因に市販の除菌スプレーをあげる獣医師は少なくありません。
私は、犬や猫の肝臓に問題を起こすものが人間に無害なはずがないと考えるのが普通だと思っています。
Twitterで1万件以上リツートされているこちらのツイートをご覧下さい。
リツイートや「いいね」をされているアカウントの中には、獣医師他、医療関係の方だと思われるアカウントも少なくありません。
知人が猫と犬を多頭飼いしているんだけど、その動物たちが次々肝臓疾患になるようになり、主治医の獣医さんから布用消臭スプレーを使っていないかと指摘されたそう。多頭飼いなので、特有の動物臭を部屋から消すために多用していたとのこと。特によく聞くのはファから始まるスプレーらしい。
— 太陽とケイコムーン (@amazakeiko) April 26, 2015
除菌スプレーや除菌剤のデメリットまとめ
第四級アンモニウム塩を使用している市販の除菌剤は、長期的に考えると、人だけではなくペットまでもが「健康被害」を受ける可能性はきわめて高いです。
しかも、その健康被害が「殺精子作用」や「妊娠率低下」「肝臓障害」など、どれも深刻なものばかり。。
農薬だけではなく、このような第四級アンモニウム塩系の除菌剤など、海外では禁止されているような商品が日本では平然と販売され、それを使い、支持している人があまりにも多いことに驚きます。
5年後、10年後に健康被害が発覚したら、一体誰が責任をとってくれるのか?(立証など実質不可能)
自分の責任は、自分でとるしかありません。
危険性がきわめて高い第四級アンモニウム塩系の除菌剤の使用は今すぐに止めることをおすすめします。
家族や家族同然のペットの健康は自分たちで守りましょう。
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